『風の彼方』後書き


約一年半に渡る長い連載にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました!!
皆様の応援のおかげで、本当に長いこの物語を何とか完結させることができました。
皆様には重ね重ね、厚く御礼を申し上げます(ぺこり)。



序章の後書きでも書きましたが、この『風の彼方』という物語は、私なりに描いた『るろうに宗次郎』です。
すなわち、原作では結局再登場しなかった彼のその後の物語を、私なりに書いてみたという・・・・。
そもそも、私は原作の宗次郎の、流浪に出た後の姿が一番気になっていたわけです。剣心に敗れ、志々雄の下を離れ、流浪の旅に出た宗次郎が一体何を考え何を思い、どう生きていくか。
だからそれを宗次郎が再登場した時に(例の幻の北海道編でとかですね)見られることを期待していたのですが、残念なことに描かれること無くるろ剣の物語は終了してしまったわけで。
だから原作では描かれなかった宗次郎のその後の姿を、私なりに小説という形で表してみたものが『風の彼方』というわけです。宗次郎を主役にしてるろ剣の続きを書くとしたらこんな風だよ、と(笑)



『風の彼方』の原案自体はもう七〜八年位前からありまして、とはいえオリキャラ・オリ設定満載で当時考えてたストーリーは(当時なりに頑張って考えたんですが)ちょっとアレな代物だったので、サイトを開いた後も「これはちょっと小説で書けないなー・・・・」と思っていたのです。
(そんなわけで『風の彼方』を連載する気が無かった時に、でも断片的には書いてみたいというわけで、いくつかのドリーム小説に『風の彼方』の設定が流用されていたりするのです)
ちなみに当時のタイトルは『るろうに宗次郎 ―明治剣客浪漫譚外伝ー』。ハイ、笑ってやって下さい(爆)
が、パラレル十勇士小説や『今、そこにある幸せ』といった連載を経て、「このストーリーも形にしてみたい」という思いがふつふつと湧いてきたのです。で、丁度『今、そこに〜』の連載終了後辺りに、真由と真美のアイディアが突如浮かびまして、それを絡めた『るろ宗』を書いてみたくなったのです。
元の原案と、真由と真美の存在と、そして今現在の私が思う宗次郎のその後の姿。それらをミックスしてでき上がったのが、この『風の彼方』の物語なわけです。



正直、真由と真美の存在からして「果たしてこんな型破りな話を書いても大丈夫なんだろーか・・・」と不安になったり、宗次郎の行動や台詞の一つ一つに「宗次郎はこんなこと言わん! やらん!」「こんなのは宗次郎じゃなーい!!」と苦悩しながら何度も書き直してみたり、と苦難の道のりでしたが、長年温めていた話を書けるのはとても嬉しかったですし、たくさんの方から応援の言葉や続きを期待している旨の書き込みを頂き、そのたびに励まされました。
宗次郎像はきっと人それぞれですし、私が『風の彼方』内で提示した宗次郎の『答え』に賛同できない方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、私なりの流浪後の宗次郎を描いてみたこの話を完結させることができて、本当に良かったと心から思います。
長い間お付き合い頂いた皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!!
この話を読んで皆様が楽しんで頂けたのなら、それだけで私はとても嬉しいです。
この小説はとりあえずこれで完結ですが、またいつか違う形であの宗次郎達を書いてみたいなとも思います。



本当に、本当にありがとうございました!!
皆様に感謝の気持ちを表して・・・・。



2007年11月23日

























おまけ


この先はキャラごとの後書き、及び解説、裏話などになります。
かなり暴走してますがそれでも読んで下さるありがたい皆様はこちらからどうぞv

後書き 弐登場人物製作秘話

(元ネタは勿論和月先生のアレです・・・・)