『風の彼方』
登場人物製作秘話
・・・・というわけで、ここではキャラごとの後書き、解説、裏話などのページになります!(ネタバレ注意!!)
暴走してる箇所もありますが、それでも読んでやるわっという方はこのまま下へとお進み下さい。
ちなみに、文中で時々ある『るろ宗』というのは、管理人が七〜八年前に考えた『風の彼方』の元となった原案のことです。
<明神弥彦>
というわけで、トップバッターは弥彦です。
実は私、ずっと以前は弥彦のことがあまり好きじゃなかったのですが(うおおおーい!!)、改めて読み返すとやっぱいい少年ですね、彼は。
そもそも弥彦の何が嫌だったかって、まぁ一言で言えば生意気なところなんですが(笑) 後はやたらでしゃばってたりとか・・・・。
でも言葉の一つ一つ、行動の一つ一つはすごくいいことを言ったりしたりしていたわけです。というか、弥彦が嫌いというよりその生意気なところが嫌いだったんだな、私・・・(笑)
今はお気にキャラですよ@
話が初っ端から脱線しましたが、『風の彼方』内の弥彦は実に良く動いてくれましたねー。性格、外見などはるろ剣最終回や読みきりの『弥彦の逆刃刀』を参考に致しました。
十勇士小説を書いた時も思いましたが、本当にどんどん動いてくれるんですよ弥彦は。で、敵味方問わず突っ込み役としても動いてくれました(笑)。宗次郎の性格がああですからねぇ・・・・(笑)
剣心もそうなんですが、宗次郎と顔見知り前提にするか否か悩みました。宗次郎の素性を知らないまま出会って、素性を知って一悶着あって、でもその末に、協力して蘇芳に立ち向かうのも面白いかな、と。
でも顔見知りだった方が話を進めやすいと思ったので、結局はそうしちゃいましたが。
性格が真っ直ぐなので、とっても書きやすいキャラでした。刃渡りと刃断ちも書けて良かったですv
本当は他の神谷活心流の技も使わせたかったのですが、何せ原作であまり技が出ていない・・・・。
<四乃森操と四乃森蒼紫と四乃森翠>
京都に行くなら彼女らを登場させなきゃ嘘でしょうってなことで当然の如く登場願いました。
操も弥彦と同じく、感情豊かでストレートに思いを表現するキャラなので書きやすかったです。原作において、京都編以降どんどん幼くなっていった感のある彼女ですが(操が結構好きなだけにそれがすごく残念でした・・・・)、やはりその内には毅然としたものを秘めていて、人に対しすごく懸命に接する、それはきっとずっと操にあると思うのです。明るくて元気で、書いてて楽しいキャラでした。
で、その操の娘、翠。『るろ剣主要女性キャラは漢字一文字読み三文字』の法則に従い命名(笑)
でもなかなかいいのが思いつかず・・・結局操の『み』の音繋がりでこの名前に。
翠は幼い頃の操そのまんまなイメージです。明るく元気で素直で子どもらしい子ども。というか操みたいなお母さんといて、操に似ないわけが無い(笑)
最後に蒼紫。あんまり活躍させられなくてすまん・・・・!!
いやホントに。あまり喋らない上にイマイチ影が薄い・・・・。蒼紫を書くのは難しいっすね・・・・。解説の時が一番良く喋るという(爆)
蘇芳の後をそのまま尾行させて、蒼紫と蘇芳で会話をしたり、とかアジトに宗次郎達と一緒に乗り込む、とかそういった案もあったのですが、どちらもギリギリまで悩んだ挙句カット・・・・。色々と理由はあるのですが、それで出番が減ってしまってごめんよ蒼紫・・・・。
<緋村薫と緋村剣路>
薫も描写シーンは少なかったですね。けど、明治十一年時点より精神的に成長して、母親らしくなって、でも相変わらず明るく勝気なところとかを書けて楽しかったです。
剣路。剣心が京都に行くとなれば薫はついていくだろうし、その時息子を置いていく筈も無いだろうなと思い彼もまた京都に越させました。
外見イメージは剣心の飛天御剣流修行時代の姿をちょっと幼くした感じ。性格はるろ剣最終巻での和月先生のコメントを参考にしました。
宗次郎に突っかかっていくところを書くのは楽しかった(笑)。何となく、弥彦に似てる気もするんですよねー剣路。身近な分。
<緋村剣心>
何だかんだで宗次郎の次に管理人が好きなのは剣心なので、彼を書くのは楽しかったです。色々と難しかったですが。
真由・真美戦でのアレは最早反則かもしれませんが、やはり剣心は技をバンバン出してなんぼだろうということで、飛天御剣流を使って頂きました。いやー書いてて楽しかったv
それから、自分で書きながら突っ込んでいたのですが、「剣心洞察力鋭すぎ」・・・・!!(笑) さすが闘うカウンセラー。
雷十太といい鈴といい真由・真美といい・・・・心中見抜きすぎだろ!! 何人諭してるんですかあなたはってくらいお説教かましてくれました。
後は何かと物知り過ぎるだろと・・・・まぁ、そこはそれ、剣心だからね(爆)
剣心の、宗次郎に対する見解や宗次郎戦で抱いていた思いなどは、アニメの方も参考にさせて頂きました。実は原作において剣心の心情はあまり描写されてないのですよねー。
剣心は、年齢的には宗次郎とはなんと十二歳も年が離れているので、彼に対しどこか保護者的感覚もあるのでしょうな(宗次郎も幼いところがあるので余計・・・・)。何となくそんなイメージがあり、私が書く剣心と宗次郎は何だか仲良しな傾向にあります(この作品に限らず・・・)
実際、宗次郎の人生において第二のターニングポイントとなった人なので、宗次郎もやはり志々雄とは違った意味で特別な存在として剣心を捉えているんじゃないかなぁ、と。
何といっても、宗次郎戦において剣心が宗次郎に対し真剣に接してくれたことが、私は嬉しかったのです(アニメ版は特に・・・・。とはいえ『風の彼方』の下敷きは一応原作ですが)。
<石動雷十太>
蘇芳一派がオリキャラばかりなので、一人くらい原作で出てきた奴を入れよう、と思って、白羽の矢が立ったのが雷十太でした。
そこそこ強いし飯綱という技もあるし、弥彦や剣心と絡められるなーと。それはそれとして、私は『るろ剣』数年後設定二次創作において雷十太が出てくる作品を見たことがありません。もしかしてこれが史上初だろうか(笑)
まぁ、再び敵として再登場したおかげて更にどーしよーもない奴になってしまったのですが・・・・。
書いてて楽しい奴ではありました。
<獅堂栃尾ノ助>
閑話休題的な、宗次郎の天衣入手エピソードに出てきた獅堂さん。
キャラ的には『るろ宗』の頃から存在していて、その時は宗次郎の仲間キャラでした。
外見イメージはFF7のシド+左之助の父・上下衛門な感じ。一応設定画はあるのですが・・・・。
そんなわけで名字が獅堂だったりする。ちなみに栃尾は和月先生の故郷・新潟の地名です(これもまた原作の法則に則り・・・)。
他にも何人か、新潟の地名から名字を頂いているキャラがいます。
宗次郎が天衣を入手する経緯をどこかで書きたいなーと思いつつも本編には入れられ無さそうだしそのうち外伝ででも書くかなと思っていたのですが、丁度雷十太戦を書いてるか書き終わったかの辺りで『剣心皆伝』が出て、その中の宗次郎のページを読んで、『今こそ刀を棄てる時〜』みたいな一文があって、「もしかして宗次郎の刀についての見解、描写不足!?」と思いまして、急遽天衣入手エピソードを入れたわけです。
とはいえエピソード自体は、頭の中にはあったんですけどね。
<佐和田鈴>
『流浪人の宗次郎に対するアンチテーゼ』というのが、この子のコンセプトの一つです。
鈴は宗次郎と同じく虐待された過去を持ち、自分の力を必要としてくれた者と出会って・・・・けれど鈴は宗次郎とは違い、袂を分かつこと無く最後まで一人の人に付き従った。
鈴は宗次郎に似ながらも、宗次郎とは違う道を選んだ辺りが、『流浪人の宗次郎』に対するアンチテーゼなわけです。
鈴は『るろ宗』の頃からいたキャラなので、ようやく書けて嬉しかったし、明るく元気なところは書いてて楽しかったです。
『るろ宗』の頃は武器は円月輪だけだったんですが、『風の彼方』を書くにあたって小柄を持たせたところ、私が思っていた以上に良く闘ってくれました。鈴戦の戦闘描写は、もう少し短くするつもりだったんですよ、一応・・・。
人格交代するところとか書いてて楽しかったですね。ただ、心残りは百合の人格・・・。本当に泣いてただけだったという(汗) 彼女も可哀想な人格なので、もうちょっと見せ場を作ってあげたかったなぁ。
<桐原咲雪>
『宗次郎における巴さん的存在』
ずばり、咲雪さんのコンセプトはこれです。
宗次郎に、その犯した罪を再認識させると共に、死の痛みを伝えた人でもありました。その大切さを失くしてから気付く、有り触れたことではありますが、宗次郎にとってそんな存在になるように、力を入れて彼女のエピソードは書きました。
宗次郎が咲雪に抱いていたのは、恋愛感情ではないです、多分。その一歩二歩手前くらいでしょうか。自覚してはいないでしょうが。
もしもう少し彼女と長くいられたのなら、或いはそれも育ったのかもしれませんが・・・・そうなる前に咲雪は死んでしまった。だからこそ宗次郎は彼女を亡くすその瞬間に、死んで欲しくないと気付いたのだと思います。
咲雪も『るろ宗』の時からのキャラなので、最後どうなるか分かってはいても、実際に死の場面を書くのは辛かったですね。
言いたいことをはっきり言うキャラなので、咲雪さんを書いてるのは楽しかったです@ 宗次郎を責めている時とか・・・胸倉掴んでる咲雪さんのなんとアグレッシブなことw
『るろ宗』の時は、村を志々雄一派に占領されたり労咳になったり村八分にされたりと散々な目にあってきたので根は優しいがちょっとスレている、といった性格設定だったのですが、実際に『風の彼方』で咲雪さんを書いてみたら、「どう見てもツンデレです。本当にありがとうございました」状態でちょっと○| ̄|_
違うっ・・・・咲雪はツンデレじゃないんだ・・・・!!(力説)
<桐原雪哉>
コンセプトとはちょっと違いますが、『先に巴さんの日記を読んでしまった縁』的な要素を含んだキャラです。
宗次郎への憎しみと、咲雪への思いとの間で板挟みになってしまった雪哉ですが、両方の気持ちがあるからこそずっと悩んでいたのでしょうね。
雪哉も『るろ宗』の頃からのキャラです。ただし、その時は咲雪と双子でした。やはり男女の双子は不吉だと言うことで、それで雪哉だけ剣術道場に養子に出されていたという・・・。『風の彼方』を書くにあたって真由・真美と設定が被るので、年子の兄妹に変更しました。
二刀流という設定は昔からありましたが、動体視力がいい、という設定は『風の彼方』で追加されたものです。宗次郎の縮地への対抗策として。
和月作品繋がりで、ガンブレイズウエストに出てきた『コンセントレーション=ワン』にしよーかなとも思ったのですが・・・・縮地の動きをみんな追えるよーにしたかったのでボツに。
ちなみに雪哉も、根は優しく真面目な性格なだけに二つの思いの狭間で思い悩む・・・ってな性格だったはずなのに、何だかツンデレ風になってしまって「兄妹揃ってツンデレかよ!!○| ̄|_」と書いた後ちょっと愕然としました。
咲雪と雪哉は志々雄に奪われた十の領村の中の一つの村の出身という設定だったのですが、分かり辛いので新月村に変更しました。
宗次郎の咲雪・雪哉に対するエピソードは、一つの命の重みを知り、宗次郎が自分の罪を自覚し、そのことを悔いて謝れるようにまでなった、というところもポイントの一つなので、そういった一連の流れを書くのは難しかったですが、そこで宗次郎の十年での変化を読み取っていただければ幸いです。
<志々雄真由と志々雄真美>
「もし、志々雄と由美の間に子どもがいたらどんな風だろうか?」
ある日ふと思いついたその疑問が、『風の彼方』の始まりでした。
あの二人に子どもなんているはずないよなーと思いながらも、それでももしいるとしたら、原作には登場していないわけだからそれはどうしてだろう? とどんどん想像が膨らんでいき、「原作に出てこない、ということは志々雄と由美とは離れて育っている筈。もし宗次郎の存在を知っているとしたら、自分より両親の側にいる宗次郎を疎ましく思ってるに違いない。剣心のことは仇として恨んでるんだろうな」と妄想が止まらず、あの二人に子どもがいる筈ないと思いつつも、あっという間にキャラが出来上がってしまいました。
その場合の名前について考えて、志々雄と由美の名前を一文字ずつ組み合わせて真由と真美とかどーよwと考えているうちに、それもいいかも、と思い双子設定を採用。で、双子で顔立ちは似ながらも、それぞれ志々雄と由美に似ている、ということにしました。
くどいようですが、原作の描写からしてあの志々雄と由美の間に子どもがいたとは全く考えられないわけで、真由と真美のキャラが出来上がりながらも流石にそれを書くのはなー・・・と思ってはおりました。
が、彼らも『るろ宗』に入れた話を書きたくなってしまい、今の私が考える宗次郎像とを合わせた結果、『風の彼方』を書こうという気持ちが高まり、書き出してしてしまったのです。
つらつら書き連ねてはいますが、ただ真由・真美と宗次郎のエピソードを書きたかったのですよー。そう言った意味でも、この二人がいなかったら『風の彼方』は成立しなかったかもしれません。
100パーセント捏造キャラで申し訳ないですが(苦笑)
真由は志々雄に、真美は由美似を目指して書きました。でも二人とも、意図的に父母に似せようとしてる部分はあると思う。真由は特に。
志々雄の子どもなら焔霊使わなきゃ嘘でしょうってなことで彼らもまた秘剣使いに。でも紅蓮腕はカット。何故かって、だってあれどー見ても自爆技です。本当に(ry
<琢磨蘇芳>
るろ剣原作において剣心=抜刀斎に拘るキャラが多々いるんだから、志々雄一派時代、裏社会に生きながらも相当に強い宗次郎に拘るキャラがいてもいいんじゃないか、という思いから蘇芳のキャラは生まれました。
和月先生による宗次郎の『感情欠落』の設定は、非常に巧いと私は思うのですよ。楽以上の感情が無いため、殺気も闘気も、人を殺めた時に哀しむ心も無い。加えて、天賦の剣才と縮地。まさに修羅としてはパーフェクトです。敵にしたら厄介なことこの上ないですね。だから剣心もあんなに苦戦したわけだし。というか剣心・志々雄と同等かそれ以上のクラスで無いと宗次郎は破れないでしょう、多分。戦闘能力的には。
るろ剣完全版オマケでの再筆においても宗次郎の設定・人物像は変わらなかったことも示すように、和月先生でも動かせない『修羅』としては完全な設定なわけですよ。
で、その宗次郎の『修羅』の部分に固執するキャラ、という位置づけで誕生したのが蘇芳というわけです。
彼も『るろ宗』の頃からの敵役だったので、ようやく書けて楽しかったです。でも当時はむしろ妖刀の方に傾倒していたキャラでした。
『風の彼方』を書いてるうちに、宗次郎への固執度アップ、性格の悪さアップ、サド度アップ(笑)
「あれ、いつの間にやらどーしてこんなことに・・・(特に三番目)」と思いつつも書いてましたが、そんな蘇芳の悪役ならではっといった台詞や行動を書くのはものすごく楽しかったです(オイ)
だからきっと、蘇芳がやたらサドっ気があるのは私のせいです(爆)
外見イメージの元となったのは『ヴァルキリープロファイル』というゲームの洵というキャラ。同ゲームには蘇芳という和風キャラもいて、そこから名前をいただきました。
<牧村浅葱>
お気にキャラの割りにイマイチ影が薄い浅葱兄さん・・・。そもそも出番が少な(殴っ)
もう少し書いてあげたかったというのが本音です。
結もそうですが、浅葱も『るろ宗』の頃からのキャラです。宗次郎・結と浅葱の三人でいるときはまとめ役というか、年長者役というか。そんな感じです。
長年妹と二人きりで暮らしてきたので、結に対する情は深いです(決してシスコンにはあらず)。妹にも変な虫が寄り付かないようにはしてたんでしょうが、宗次郎のことは気に入っているらしく、彼に対しても『手のかかる弟』といった感じで見ているのでしょうな。
その辺りのことを、もう少し描写したかったですね。『風の彼方』自体、るろ剣で言えばいきなり京都編をやっているよーなものなので、宗次郎と彼らの出会いエピソードや『風の彼方』に至るまでの話など、機会があったら書いてみたいです。
<牧村結>
ドリーム小説としても楽しめる本作ですが、ぶっちゃけオリジナルヒロインです。『風の彼方』自体、ドリームという位置づけでは書いてない話なので、そういうのをお求めの方には申し訳なかったですが。
明るくて優しくて気丈で、ちょっと心配性。といったのが結の根本的性格なんですが、自分の中にある結像を描写するのが難しくて難しくて。頭の中でイメージはできているのですが、それをうまく書けないことが多く。ちょっと乙女ちっくなシーンが多くなってしまったかな、とも思います。
ただ、結は宗次郎に対して一生懸命なんだということを感じ取っていただければ嬉しいです。結は心象的に、『雨の中でずぶ濡れの宗次郎にそっと傘を差し出してくれたような女の子』というようなイメージです。作中でもそんなシーンありましたが。
人の心と心を結ぶ。そんな少女であって欲しかったので彼女は『結』というネーミングです。
<瀬田宗次郎>
本作の主人公。言うまでもなく、私がるろ剣で一番好きなキャラであります。
後書きでも述べましたが、原作では描かれなかった宗次郎のその後の姿を、私なりに小説という形で表してみたものが『風の彼方』の物語です。
宗次郎が新しい一歩を踏み出したところで原作の彼の描写が終わってしまったので、その後の彼が気になって気になって・・・・。
で、だったら自分で書いてみようじゃないかと書き始めた次第です(笑)
とはいえ、宗次郎は彼のことを知れば知る程、考えれば考える程書くのが難しくて。
漫画などの絵があるものなら、心の声をたとえ描写しなくても表情の微妙な変化とかで現すことができるわけですよ。でも小説だとそうもいかない。
自分の中で宗次郎をある程度掴んでいるとはいえ、やはり描写するのは難しくて・・・・とことん、深いキャラだなぁと思います、宗次郎は。だからこそ惹かれるのでしょうけどね。
るろ剣の続編だったら、と考えていた節もあったので、後半はやたら戦闘シーンが多くなっちゃいましたが;
でも彼が闘っているところを書くのは楽しかったですv
幼少時の彼の本質を思えば、闘いに向いている性格ではなかったのでしょうけど・・・・でも闘っている姿はかっこいいし剣を振るってる宗次郎も好きという複雑なファン心理・・・・(まぁ、元々バトル漫画だからといってしまえばそれまでなんですが)。
私なりの宗次郎の『答え』というものを作中で示してみましたが、私自身、宗次郎のそういった答えを見い出すのに、リアルで十年かかりました。
やっぱり宗次郎の根本には、弱肉強食の思いがあるのでは、と私は思うのですよ。だって、幼い頃の宗次郎を助けたのは、何だかんだ言っても志々雄のその論理だったのですから。
実際の宗次郎がどんな答えを出すのか、私には見当も付かないですが、こんな宗次郎もありかなぁと、皆様が感じて頂ければ物書きとして、一人の宗次郎好きとして、嬉しいことこの上ないです。
私は小説などを書いているとき、キャラが勝手に動き出していくタイプなので、『風の彼方』執筆中もその勝手に動いていくキャラ達に随分助けられました。
宗次郎を始め、『風の彼方』を支えてくれた多くのキャラ達に、この場を借りてお礼申し上げます。勿論、るろ剣という素晴らしい作品を生み出し、多くの魅力的なキャラと出会わせて下さった和月先生にも。
そして、こんな楽屋裏にまでお付き合い下さった皆様にも、深く感謝の意を表します。
本当にありがとうございました!!
2007年11月23日
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