後書き


おかげさまで、ようやく完結いたしました。
まずは、真田・望月編の後書きから。

再登場する今十勇士、根津、穴山、海野。最終ダンジョンに登場する彼らは、実は皆、結構初期にやられた今十勇士だったりするのですよね。それぞれに壮絶な理由があり、今十勇士となった。ゲーム初プレイ時は彼らの過去が結構衝撃でしたね。一番印象に残っているのは、穴山の「主のために命を投げ出し、守ろうとしてきたのが罪か。賢しく立ち回り、自分の生き延びる術を考えなかったのが罪なのか」の台詞。何ていうか、深い。
海野に対する、弥彦の「そんなの単なる嫌がらせじゃねーか!」の台詞には、毎度笑わせてもらってますが。凄い名言(迷言)だと思う。
望月。彼に対してはゲーム中でもほとんど明かされてないので、イメージのままに書きました。真田に絶対の忠誠を誓う忍び。
展開上、剣心に天翔龍閃使わせてますが、実際は多分それ使わなくても勝てる程度の強さだと予想(爆)。でも、やっぱりあのシーンは剣心には全力でいって欲しかったのでああなりました。
真田。イメージは掴めているのですが、表現する語彙が私には無い! あああ・・・・(泣)
最後に満足そうに目を閉じるシーンは、プレイするたびぐっと来ますね。

ED。旅立つ聖と宗次郎。このイメージはずっと前からあったので、結構すんなり書けました。
聖の記憶に関しては、私はああ補完してしまいました。真田の言う通り、持っていては邪魔になる記憶だったとしても、やっぱり楽しい思い出もあるわけだから、聖には忘れて欲しくないと思ったのです。何より、龍也や忍の存在も全部忘れちゃうなんて、せっかく思い出したのにそりゃ無いだろうと。輝EDの方では、彼女はやっぱり思い出していたような素振りがありましたしね。
ゲームのEDとしては、聖は記憶を失くしたままの方が正しいのかもしれないけど、私はこの小説内ではこうしたいと思い、そうしました。


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というわけで、真田、望月編の後書きは以上です。
この先は、しばしキャラ別後書きを。



薫。
多分、一番ゲーム通りだったと思います(爆)。ちょこちょこと喋ってくれたものの、ここぞって時にはあんまり活躍しなかったような気がする・・・・・。でも、パーティ内では唯一の女性キャラなので、女の子ならではの台詞を喋らせたり、行動を取らせたりするのは楽しかったです。たとえば女装編とか(笑)
実はあんまり闘ってないかもしれない・・・。


弥彦。
とっても動かしやすかったです。というか、実に良く動き喋ってくれました。他のキャラに一番絡ませやすかったですね。
ゲームだと、当たり前ですがレベル上げて技を多用すればあっさりと今十勇士並みの敵キャラを倒してしまうので、小説内では実際はかなり力の差があるであろう今十勇士をどうやって倒させようか、結構悩みつつ書いてました。でも、弥彦はどんどん動いてくれるので本当に書きやすかったです。


左之助。
とっても動かしやすかった人その2。左之助も、結構他のキャラとどんどん会話してくれたので、書きやすかった。
この小説(というかゲーム自体)の設定が、恐らく京都編以降人誅編前、という感じなので、結局二重の極みを使わせず終い。怪我してるのにもかかわらず、結構豪快に闘わせてましたが(爆)
「決戦前夜」で恵みと絡ませることができたので、それは満足です♪


剣心。
るろ剣の主人公。ゲーム本編では聖が主人公ではあるけれど、剣心ももう一人の主人公なのでゲーム内でもここぞという時にはビシッと決めてくれる。流石だ。実はこの小説を書いてた一年、ことあるごとにるろ剣を読み返していたので、彼のかっこよさに改めて痺れ、以前よりかなり好きになってしまっていた(爆)
にもかかわらず、彼は描写が難しかった。こんな感じかなーと、そのシーンは頭に浮かぶのに、いかんせんそれを表現する語彙が足りない(泣)
そんなわけで、彼に関しては表現が似たり寄ったりになってしまったのが心残り。あと、ござる口調でない喋り方があまり書けなかったのも。
個人的には、剣心はござる口調の方が好きなんですが、るろ剣読み返してみると結構キッツイこと言ってるんだよね、この人(笑)。そしてそんな剣心も書きたかったけど、あまり書けなくて残念。
実はあんまり闘ってない人その2。雑魚との戦闘を除くと、筧、幸吉(若バージョン)、真田、望月とくらいしか闘ってない・・・・! うち三人はゲーム通りの展開だし。後半は聖が主に闘ってたので仕方ないっちゃ仕方ないのですが、これも心残り。


宗次郎。
この小説の影の主人公。出張る時と出張らない時の差が大きかった。ゲーム通りにどんどん話が進んじゃうと、一言二言口挟むだけだから(笑)
るろ剣の中では一番宗次郎が好きなので、この小説が生まれた次第ですが、彼を「十勇士陰謀編」のストーリーに乱入させるに辺り、どの編までゲーム通りで行くか、オリジナルで行くか、結構悩みましたね。一応「十勇士陰謀編」のパラレル小説ではあるのですが、どこまでストーリーを破綻させてしまってよいものか・・・・と。まぁ、宗次郎がパーティに入ってる時点で物語が根底から違ってるんですが(爆)
一番オリジナルに突っ走ったのは、やっぱり左近児の死亡と松風・千鳥の生存、何より渋川町での一件でしょう。松風・千鳥はともかく、左近児については・・・・本当に申しわけないです;
渋川町は、この小説上で一番書きたかったシーンです。剣心達に宗次郎の抱えている傷を、その片鱗でも知って欲しかったのです。読者は宗次郎の過去を、るろ剣本編を読んで知ってるけど、剣心は彼と闘いはしても、その過去は知らないわけだから。
宗次郎の感情に関しては、私的設定では「剣心との闘い以降、少し戻っている」、となってます。が、その割りにこの小説では結構初期から彼の感情をバンバン書いちゃったなぁ・・・・(汗)。基本的は性格は、やっぱり和月先生が仰ったように「ニコニコしてあっけらかん」なのですが(笑)。とはいえ、剣心との闘いの時とその後、志々雄との別れの際や彼が死んだと知った時、宗次郎はやっぱり結構感情や表情が出てるので、流浪人中もやっぱり少し感情があるんだろうなぁ、と思います。


聖。
この小説の主人公。最初は本っ当に動かしにくかった。彼のキャラが掴みきれず。
しかしいつの間にかどんどん動いてくれ、最終的には彼が中心として話が進んでいくことが出来てよかったです。
個人的には聖は一人称は「僕」で口調は「ですます調」、というイメージでしたが、宗次郎と被るので泣く泣く諦めました。でも、書いていくうちにこの喋り方でも聖らしいかな、と思い、どんどん喋ってくれるようになりました。
特に物語の後半は、私も驚くほど動いてくれました。聖に剣心に宗次郎、と一応三人の主人公がいるこの小説ですが(笑)、それでもやっぱり主人公らしく動いてくれたなー、と。剣心同様、この小説書き進めていくうちに、前以上に聖に愛着を持ちました。
真田・望月編の後書きでも書きましたが、聖の記憶については、私はああ補完してます。





以上、キャラ別後書きでした。後半三人が長すぎですね、ハイ(爆)

最後に、この物語全体について。
一言で言うなら、
ありがとうございました!!!としか言い様がありません。本当に。
何度も言うようですが、宗次郎も加わった十勇士陰謀編なんて、私の妄想が爆発したものとしか言い表せません。もしあのパーティに宗次郎が入ってたら、ああーなってこーなって・・・・と好き勝手に楽しんでいるだけで十分だったのです。
が、和月先生が現在連載中の「武装錬金」を読んでいるうちにるろ剣熱が再燃し、形にしたくなってしまったのです。いくら無法地帯のネットだとはいえ、そんな大それたものをUPしたら非難ゴーゴーじゃないかなーと、最初はびくびくものでした。
しかし、有り難いことにこの作品を受け入れてくれる読者の皆様がいて、感想や応援の言葉まで頂けて、本当に嬉しかったです。おかげさまで、こうして無事に完結させる事ができました。ひとえに皆様のおかげです。ありがとうございますm(−−)mぺこり
この小説はとりあえずここでお終いですが、聖や宗次郎は元気に旅を続け、剣心達もにぎやかな毎日を過ごしていくことでしょう。
彼らの旅を書くことができて、私自身も本当に楽しかったです。
約一年に渡る連載にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!!!! 
ではでは、また別の作品でお会いしましょう。


2005年2月12日




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