光射さない洞窟で



「あ、洞窟発見! ちょーどいいや、あそこを隠れ場所にしようぜ」
「・・・・やめといた方がいいんじゃない、結人」
「俺もそう思う」
「何だよ、英士はともかく、一馬まで?
・・・・・分かった一馬、お前さては、怖いんだろ」
「なっ・・・こ、怖いわけあるかっ!」
「声震えてるぞ」
「うっ・・・・」
「まぁまぁ二人とも。でも、本当にやめといた方が良いと思うよ。こういう洞窟には・・・・」
「英士がそう言うなら、俺と一馬で洞窟の中に危険がないかどうか見てくるよ」
(何で俺もさりげなく入ってるんだよ・・・)←一馬、心の声
「よーし、じゃあさっそく、洞窟探検に出発〜っ!」
「ちょっと二人とも! ・・・・・あーあ、行っちゃった」



「入り口付近は危なそうなところは無いな」
「奥の方は真っ暗で見えねぇな。一馬、ちょっと懐中電灯出して」
「ん? 今、向こうの方で何か動いた気がするぞ!?」
「誰かいるのか!?」
その方向へ、懐中電灯の明かりを向けた結人。その時二人が見たものは・・・・・。








壁と天井一面に張り付いている、カマドウマの大群。
























「「うわああああああああ!!!!」」



絶叫を上げてダッシュで逃げ出してきた二人に、英士はぽつりと、
「だから言ったのに・・・・(溜息)」




※カマドウマ
直翅目、カマドウマ科の昆虫。体長約2センチメートル。黄土色っぽい色をしている。体はえび形に曲がり、羽は無い。後ろ足は強大で、よく飛び跳ねる。
便所こおろぎという別称が有名。





<END>







このタイトルだと、悲惨な話かギャグしか浮かばなかったので、後者にしてみた(笑)
ユース3人組はギャグだと動かしやすいので、どーもこんな話になってしまう(苦笑)




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